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セットフォーム工法は、トンネルの覆工コンクリート背面に生じた空隙を硬質発泡ウレタンによって充填する裏込め注入工法です。(NETIS登録No.CB-040060-V )
トンネルの覆工コンクリートは、地山と密着し地山からの荷重をトンネル全体に分散することで必要な地盤反力を得る設計ですが、施工年代の古い既設トンネルでは覆工コンクリートの充填不足により覆工天端部分の背面に空隙が生じている例が多く見られます。地山との間に空隙があると、覆工コンクリートに局部的で不均等な荷重が作用することとなり、ひび割れや小崩落が発生したり、雨水や地下水が空隙を流路としてトンネル内に漏水するなど、供用上の問題が発生します。この空隙を充填することにより覆工コンクリートおよび周辺地山の安定を図る工法が裏込め注入工法(背面注入工法)です。
最近では、80年代以前に在来工法(矢板工法)によって作られた道路トンネルや農業用水路トンネルの補修・補強に際し、繊維シートやパネルによる覆工内面の補強対策と合わせて、覆工背面に裏込め注入による空洞充填を実施する事例が増加しています。
裏込め注入材にはセメント系と非セメント系があり、セメント系はさらにモルタル系材料と可塑性モルタルなどの可塑性材料に分類されます。セットフォーム工法で使用する硬質発泡ウレタンは、セメント系の裏込め注入材と比較した場合、施工性の高さが特徴となります。
道路用トンネルにおいては、注入材の逸走が少なく強度発現が速いことから、施工期間の短縮が可能となることがメリットとしてあげられます。農業用水路トンネルでは、使用設備が簡便で狭隘な現場にも適合し、湧水等の湿潤環境下での施工が可能であることに加え、水質汚染の恐れが無い点が評価されています。注入材の自重による覆工への荷重負担が少ない点もメリットとなります。
さらに、最近では地盤沈下や地下水による土壌流出等で発生した、道路や各種構造物の地下空洞の充填への利用が広がっています。
セットフォーム工法についての詳細や施工事例はケミカルフォーム協会のホームページからもご覧いただけます。
ウレタン注入口取付け状況
注入状況
ミキシングヘッド
ウレタン注入機操作盤
発泡硬化剤とポリウレタン系主剤
ウレタン発泡状況
新技術情報提供システム(NETIS)に登録されています。
ARICの農業農村整備民間技術情報データベースに登録されています。
ARIC(農業農村整備情報総合センター)HPへ
ケミカルフォーム協会HPへ
(参考文献)
または お電話 tel.0234-23-3322 セットフォーム工法担当 営業部 菊池 まで
林建設工業株式会社 山形県酒田市幸町1丁目6-6